それでは私たちのまわりにある食品添加物について、そもそもどんな物で、具体的な危険は何なのかじっくり調べていきましょう。
○事前豆知識
ここでいう「ADI」数値とは、その物質を1日に摂取しても問題が少ないとされる量や範囲をいいます。
「急性毒性」とは毒性があると考えられる物質の毒性の強さを図るために、マウスなどの生物にそれを人工的・継続的に投与していきその半数が死にいたるまでの用量を調査した結果の数値(半数致死用量=LD50。半数致死濃度=LC50という)をいいます。単位は体重1?あたりの投与量g。投与方法は、経口、経皮(ケイヒ・皮膚から吸収される方法)、注射などがあります。(実験動物たち、人間の安全のためにありがとう。合掌・・・。)
なお安全性・急性毒性については「横浜市衛生研究所のHP」より、用途・危険予測は『経皮毒がまるごとわかる本』(竹内久米司他著・三笠書房)と『体に安全なものの食べ方』(増尾清監修・宝島社)などを主に参考・引用しています。
○数値について
何?など細かい数値をいわれても実際にあまりピンっときませんが、例えば、
・安全性を示すADIの数値が高い・・・それだけ多くとっても問題が少ない。 → 危険性が低い添加物
・急性毒性の数値が低い・・・それだけ少ない量で死に至る可能性が高い → 危険度の高い添加物
というように添加物の危険度をはかる目安としてみていってください。なお、マウスとラットでは急性毒性に関する結果数値が異なりますから単純に比較できないものはADIの数値などもあわせて判断してくださいね。
■ソルビン酸K・・・菓子パン・お菓子・ジャムなどあらゆる既成の食品
用途・・・・「保存料」と記載される。殺菌・防腐剤として使用
安全性・・・ADI(1日摂取許容量)は0〜25mg/kg/day
急性毒性・・ラットで4.2g/kg(経口・LD50)
危険予測・・皮膚・粘膜の刺激。環境中や食品に含まれる添加物の「亜硝酸塩」と反応して発がん性物質形成
■安息酵酸ナトリウム・・・しょうゆ、マーガリン、清涼飲料水、お菓子の果実ペースト、シロップ
用途・・・・「保存料」と記載される。殺菌・防腐剤として使用
安全性・・・ADI(1日摂取許容量)は0〜5mg/kg/day
急性毒性・・マウスで2306mg/kg(筋肉注射)、ラットで、2.7g/kg(静脈注射)
危険予測・・皮膚・粘膜・咽喉の刺激。胃腸障害。大量摂取では過敏状態・けいれんなど。
■亜硝酸塩・・・ハム、ソーセージ、ベーコン、すじこ、たらこ。また葉物野菜の農薬の一部。
用途・・・・「発色剤」と記載される。食材の色を鮮やかにするために使用。葉物野菜には、主に色よく日もちさせるために使用
安全性・・・ADI(1日摂取許容量)は0〜0.07mg/kg/day
急性毒性・・ラットで85mg/kg(経口・LD50)、マウスで220mg/kg(経口・LD50)
危険予測・・上記保存料の「ソルビン酸K」と反応して発がん性物質形成。がんや奇形を誘発させる可能性(変異原性)の不安。喘息、アレルギー、集中力の欠如など
■亜硫酸塩・・・かんぴょう、ワインなど果実酒、天然果汁飲料、乾燥果実
用途・・・・「酸化防腐剤」「保存料」と記載される。食材の酸化・腐敗を防止するために使用
安全性・・・ADI(1日摂取許容量)は0〜0.7mg/kg/day
急性毒性・・マウスで175±6mg/kg(静脈注射・LD50)
危険予測・・がんや奇形を誘発させる可能性(変異原性)の不安
このように主に気になる添加物を4つ調べてみました。急性毒性など危険度はさまざまですが「そもそも例えちょととはいえ、毒性のあるものが食べ物にはいっていちゃまずいでしょう!」と思いませんか? もちろん、昔ながらの純粋な添加物の「塩」だって大量に摂取すれば急性毒性で死に至るでしょうが、それとこれとは違いますよね。
例えばハムやソーセージの発色剤として使われる「亜硝酸塩」は、消費者が鮮やかでおいしそうな色なんかにこだわらなければ、そもそも必要のない添加物。
その他、ここには書いていませんがカツなどにかけるソースや茶色の炭酸飲料などに「着色料」として含まれているのが「カラメル色素」。このカラメル色素にはいくつかの種類があり、その中にがんや奇形を誘発させる可能性(変異原性)が懸念されているものがあります。これだってそんなに「茶色」にこだわならくたっていいのにと思ってしまうのです。
豆腐のにがりのように必要で安全な添加物だってあります。私たち消費者は、必要な添加物とそうでない添加物をしっかり見分ける力をもたなくてはならないのかもしれません。続いて、そんな安全で必要な添加物について調べてみます。